【ホットクック】焼酎から消毒用アルコールを作る方法
本記事はホットクックで焼酎からアルコールを蒸留する方法を書いています。蒸留する場合は、必ず火器の無いところで、十分に換気の上、自己責任でお願いします。
こんにちは!エビ子(@ikumen_no_tsuma)です!
今日はホットクックで焼酎から消毒用アルコールを作る話です。
新型コロナの流行で消毒用アルコール(エタノール)が手に入らない
新型コロナの流行で消毒用アルコール(エタノール)が一般市民にはなかなか手に入らない状況に状況になっています。たまに薬局に入荷しても、平日に買える人でないと買えないため、一般市民の中で、本当に消毒用アルコールが必要な『キー・ワーカー』の人が買えないという矛盾した状況になっています。
そこで、これまで自分が得た理系の知識をフル活用して、ホットクックと焼酎と家にあるもの(食塩・金属製ボール・お皿・保冷剤等)だけで、消毒用アルコールを手作り(蒸留)してみました。
但し、高濃度アルコールは引火性があるので、必ず火器の無いところで、十分に換気(換気扇の下等)の上、自己責任でお願いします。また、85℃に保温する必要があるので、ガスコンロではできません。
本方法では500mL焼酎(20度)から消毒用エタノールが、50mL程度蒸留できます。
原料
- 焼酎(甲類)
- 食塩
焼酎はどんなものでもできると思いますが、消毒に使用するので、なるべく匂いがないものを使用した方がいいと思います。甲類の焼酎の方が多段蒸留されているので、匂いが少ないと個人的には思っています。今回は、『White pack』を使用してみました。食塩は『はかたの塩』を使用してみました。
準備する器具
- ホットクック(今回はKN-HR24C-Rを使用)
- ホットクック付属の蒸し板
- お皿(大きくて深めのお皿&醤油皿)
- 金属製のボール(直径がホットクックの内鍋より小さいもの)
- 保冷剤or氷
- アルコールを入れるための容器(ガラス瓶又はアルコール製品の空容器)
作り方
- 焼酎を500mLホットクックの鍋に入れる
- 食塩を大さじ1入れて、よくかき混ぜて溶かす
- 蒸し板を鍋に入れる
(焼酎の量が必ず蒸し板よりも低くなっていることを確認する)
- 大きいお皿を蒸し板の上に置き、醤油皿を裏返して置く
- 水と保冷剤(氷でも可)を入れた金属ボールを裏返した醤油皿の上に置く
ここまでの断面図イメージ↓
- ホットクックを換気扇の下等の十分に換気されたところに置き、5をホットクックの中に入れ、発酵・低温調理モードで85℃20分間調理する。(火器厳禁)
- 調理終了したら蓋を開けて(蓋を開ける際はアルコール蒸気がかかることがあるので、必ず離れて!)、金属製ボールを取り出す(金属ボールは熱いので、要注意!)。大きいお皿の中にたまっている液体が、消毒用アルコールです。50mLより大幅に少ないようだったら、金属製ボールの中の保冷剤と水を交換した上で、10分間延長します。
- 消毒用アルコールを集めてきて、アルコールを入れるための容器に入れて完了です。(瓶に入れる場合は、蓋が腐食しやすいので、瓶の8割目安で入れましょう)
このような形で簡単にホットクックでできます。換気と火器厳禁は必ず気を付けて下さい!